令和6年度 博物館・美術館特別展
喜如嘉の芭蕉保存会50周年記念『芭蕉布展』

沖縄県立博物館・美術館にて2024年10月1日(火)~12月1日(日)の期間、芭蕉布展が開催されています。
芭蕉布は、国指定重要無形文化財であり、今回の展示会では人間国宝 平良敏子さんの作品や琉球大国時代からの芭蕉布の着物が展示されています。
タイトル
「績まれる苧から 生まれる思い」
績(う)むとは、繊維をより合わせて糸を作る事、苧(う-)とは糸芭蕉の繊維を指します。
芭蕉布を織る木製器具 地機
当時は、各家庭で芭蕉を織っており、老若男女身分の分別なく身に着けられていました。

地機

第二尚氏第19代国王尚泰のひ孫にあたる方が所有していた着物
芭蕉経緯絣着物
絣の茶色はシャリンバイで染めた糸を使用しています。
芭蕉経緯絣着物
一本ずつ正確に合わせた高度な技術で織られた石畳文の着物

煮綛芭蕉布琉装着物紺地七綛(ニーガシばしょうふりゅうそうきものクンジナナカシー)
琉球藍にて20回以上染めた糸で織った着物

那覇の士族の女性の外出する姿。
格子柄の芭蕉布を着て経縞絣の着物を羽織っています。

糸芭蕉の材料となる幹収穫(写真:喜如嘉の芭蕉布より)
芭蕉には、実芭蕉(バナナ)、花芭蕉、糸芭蕉と3種類あり、芭蕉布の原材料になるのは糸芭蕉です。
糸になるのは、幹の部分で、2mほどの高さまで育つ苧削ぎと呼ばれる繊維を削ぐ作業で4種類に分けられます。
芭蕉布の形になりまでの多くの作業を緻密に丁寧に行います。
大宜味村は、戦前船大工の村であり、那覇へ出稼ぎに出る夫に代わり女性たちが芭蕉布の生産を行った歴史があります。
そして現在も保存会の女性たちは、技術の継承を次の世代に受け継ぐため活動しています。
美しい芭蕉布のバックグラウンドに、沖縄の女性のたくまさを感じる展示会でした。
今回も展示会は、生産地である喜如嘉地区にて、芭蕉布のイベントが企画されています。
又、名護市博物館、南風原町文化センター、読谷村世界遺産座喜味城跡ユンタンザミュージアムにて芭蕉布にまつわる展示会が同時開催されています。
現在開催中の平良敏子さんの展示は、2022年東京の大倉集古官での展示会を行い、2023年JR京都駅ビル美術館「えき」KYOTOにて展示を成功させ、今回の県立博物館・美術館での特別展を開催しております。
沖縄本島各地で開催されています芭蕉布の展示会、お近くの会場にぜひお出かけ下さい。
沖縄の魅力を再発見できる、郷土への思いが、生まれる、芭蕉を手に取りたい気持ちも生まれる展示会になっています。





喜如嘉の芭蕉保存会50周年記念『芭蕉布展』

沖縄県立博物館・美術館にて2024年10月1日(火)~12月1日(日)の期間、芭蕉布展が開催されています。
芭蕉布は、国指定重要無形文化財であり、今回の展示会では人間国宝 平良敏子さんの作品や琉球大国時代からの芭蕉布の着物が展示されています。
タイトル
「績まれる苧から 生まれる思い」
績(う)むとは、繊維をより合わせて糸を作る事、苧(う-)とは糸芭蕉の繊維を指します。
芭蕉布を織る木製器具 地機
当時は、各家庭で芭蕉を織っており、老若男女身分の分別なく身に着けられていました。

地機

第二尚氏第19代国王尚泰のひ孫にあたる方が所有していた着物
芭蕉経緯絣着物
絣の茶色はシャリンバイで染めた糸を使用しています。

芭蕉経緯絣着物
一本ずつ正確に合わせた高度な技術で織られた石畳文の着物

煮綛芭蕉布琉装着物紺地七綛(ニーガシばしょうふりゅうそうきものクンジナナカシー)
琉球藍にて20回以上染めた糸で織った着物

那覇の士族の女性の外出する姿。
格子柄の芭蕉布を着て経縞絣の着物を羽織っています。

糸芭蕉の材料となる幹収穫(写真:喜如嘉の芭蕉布より)
芭蕉には、実芭蕉(バナナ)、花芭蕉、糸芭蕉と3種類あり、芭蕉布の原材料になるのは糸芭蕉です。
糸になるのは、幹の部分で、2mほどの高さまで育つ苧削ぎと呼ばれる繊維を削ぐ作業で4種類に分けられます。
芭蕉布の形になりまでの多くの作業を緻密に丁寧に行います。
大宜味村は、戦前船大工の村であり、那覇へ出稼ぎに出る夫に代わり女性たちが芭蕉布の生産を行った歴史があります。
そして現在も保存会の女性たちは、技術の継承を次の世代に受け継ぐため活動しています。
美しい芭蕉布のバックグラウンドに、沖縄の女性のたくまさを感じる展示会でした。
今回も展示会は、生産地である喜如嘉地区にて、芭蕉布のイベントが企画されています。
又、名護市博物館、南風原町文化センター、読谷村世界遺産座喜味城跡ユンタンザミュージアムにて芭蕉布にまつわる展示会が同時開催されています。
現在開催中の平良敏子さんの展示は、2022年東京の大倉集古官での展示会を行い、2023年JR京都駅ビル美術館「えき」KYOTOにて展示を成功させ、今回の県立博物館・美術館での特別展を開催しております。
沖縄本島各地で開催されています芭蕉布の展示会、お近くの会場にぜひお出かけ下さい。
沖縄の魅力を再発見できる、郷土への思いが、生まれる、芭蕉を手に取りたい気持ちも生まれる展示会になっています。




